手元供養とは・・・。従来は遺骨を寺などへ納骨してお墓を建て慰霊していました。それを故人の「骨」を供養の対象として、骨の一部をオブジェなどにして身近に置いて故人を偲ぶというものです。日本人の生活スタイルが変化するなか、現代のスタイルにあった供養方法として注目されているのです。現代社会は核家族が増え、先祖代々のお墓や仏壇がない人が多いです。形式ばった供養はいやだ。面倒だ。というようなとき気軽に自分の手...
「手元供養」とは理屈ではなく、「愛する人と一緒にいたい」「歓びを分かち合いたい」「近くにいて励まして見守っていてほしい」そんな素直な思いから生まれた供養方法です。亡くなった人は永遠に私たちの心の中に生き続けるのです。手元供養は、現代人の宗教的離れもあり、宗教的な形式にとらわれない自由な供養方法です。形式ではなくそれぞれ故人の思い、遺族の思いを形にできる自由な表現方法です。自由な表現方法として最近人...
手元供養品にはどのようなものがあるのでしょうか。代表的なものとして納骨オブジェがあります。遺骨が収まる手のひらサイズ12cm程度のお地蔵様があります。ニコニコとした笑顔のお地蔵様なので、つい手を伸ばして抱きたくなります。毎日そばにおいて、語りかけるにはもってこいのお品です。オブジェに故人の写真を焼付けて写真立てのようにして飾ることもできます。こちらも遺骨がしまえるようになっています。一番いい顔の故...
手元供養にはそれだけで利用する人と、手元供養プラスアルファーで利用する人がいます。それではどのような組合せがあるのでしょうか。例えば、手元供養で使用する遺骨はごくわずかです。残りの遺骨は従来の方法通り、お墓に入れて埋葬するパターン。お墓はあるけれど、寂しいので身近で故人を感じていたい人にはお勧めです。他には、お寺が管理する共同のお墓を利用しての永代供養と手元供養の組合せ。お墓は個人で管理したくない...
それでは、手元供養はどのタイミングで骨を取り分けるのでしょうか。一般的には火葬して自宅へ持ち帰った骨壷の中から手元供養に必要な分の分骨をするようです。火葬場で火葬が終了した時点で分骨して持ち帰る場合もあるようです。一般的にお墓がある場合は、分骨して残りをお墓に入れます。それではその納骨のタイミングはいつなのでしょうか。仏式では一般的に初七日〜四十九日に納骨することが多いです。すぐにできないときはお...
手元供養協会とは、平成17年に設立されたばかりのあたらしい団体です。正式名称は「NPO手元供養協会」です。手元供養の普及を願う人たちが集って創られたものです。手元供養が、他の葬儀と同様に一般的に普及し定着することを願っているのです。手元供養とは、日本のライフスタイルの変化により仏壇、お墓の設置が難しくなってきている現代。オブジェやネックレス、プレートなどにしてお骨をそばに置いておきたい。さらに身近...
長年一緒に暮らして連れ添った中だからこそ、自宅で一緒にいたい。という思いはペットも同じです。亡くなったペットを手元供養して、そばに置きたいという形が注目されています。家族の一員として大事なペットを人間と同様の葬儀を行う人が増えてきました。手元供養はペットの死を受け入れる準備、心のケアができるのです。それでは、ペットが亡くなったらまずどのようにすればいいのでしょうか。まずは亡くなったらやさしく目や口...
遺骨や遺灰からダイヤモンドを作ることができます。世界にたった一つその人だけのダイヤモンド。それをメモリアルダイヤモンドといいます。故人の輝きがダイヤモンドの輝きとなり、いつもそばにいられるのです。天然のダイヤモンドは長い年月を経て自然界の炭素に高温高圧がかかりつくられます。それを人工的に再現したのです。亡くなった人の遺灰から炭素を抽出し、高温高圧を人工的にかけてダイヤモンドを作ります。故人の生前の...
手元供養についてちょっとした疑問について考えてみましょう。そもそも遺骨を自宅に保管することは大丈夫なのでしょうか。遺骨を自宅に置くと成仏できないという人もいます。そんなことはありません。供養したいと思う心が大切なのです。正式な手続き後に火葬した骨は故人や遺族の意思で持ち帰ることができます。一般的にお墓に入れる場合は、四十九日を過ぎてから納骨します。故人は四十九日を過ぎれば成仏できるのです。お墓がな...
メモリアルダイヤモンドを作るには、どれくらいの遺灰が必要なのでしょうか。スイスに本社をおく有名メーカーのアルゴダンザを例にとって考えてみましょう。一般的には、遺灰の3分の1〜5分の1にあたる300g程度が最低必要となります。他の会社では60g程度でできるところもあります。子供が亡くなった場合やそれ以外の理由でも遺灰が最低量に至らなくても、作成できる場合もあります。遺灰の中の炭素量が多ければ作れるの...
エターナルプレートとは、遺灰から作られた強度のあるセラミックプレートです。遺灰と金属化合物を合成することによりセラミックパウダーが出来上がります。セラミックパウダーを高温高圧にかけて強固なセラミックプレートが完成します。衛生的で耐火性、耐食性にすぐれていてガラスとは違う温かみのあるプレートなのです。遺骨のイメージはなくなりますが、部屋のインテリアとしてどこにでも飾れます。手のひらサイズなので、取扱...
現代の核家族化、ライフスタイルの変化により葬儀スタイルが変わってきています。手元供養を選ぶ人の理由の上位に、お墓の継承者問題があります。お墓を買うと、使用権を得てお墓を建てることができます。この使用権は親族に継承されて利用し続けることになります。しかし、継承する人がいなくなってしまうとどうなのでしょうか。お墓を使用するには、永久に管理料を払い続けなければなりません。管理料を払えなくて滞納してしまう...
手元供養をして供養品を作成したあと、残りの遺灰はお墓がある場合はお墓に納骨します。お墓にはどのようなものがあるのでしょうか。墓地には、お寺が管理する寺院墓地、地方自治体が管理している公営墓地、民営墓地があります。寺院墓地は、お寺が管理しているため原則宗派が同じでなければ使用できません。しかし最近では宗派不問のところも増えてきています。その場合、法要は宗派にのっとって行われます。寺院の敷地内にある境...
手元供養した残りの遺灰を、お墓を持っている場合は、お墓に納骨することが多いです。あるいは新たにお墓を購入して納骨される方もいるでしょう。ここでは、どういう種類のお墓があるのかみてみましょう。葬送の多様化に伴い、先祖代々のお墓を受け継ぐだけではなくさまざまなスタイルのものが増えています。一般的に多いのが、「家墓」です。「○○家之墓」と墓石に彫られているものです。親から子へと代々受け継がれる一族のお墓...
最近は自分の葬儀の形は自分で決めておきたい。今から準備して費用も用意しておきたい。という人が増えてきています。高齢化社会で少子化、核家族化の現代なので一人暮らしの高齢者などによく聞かれます。生前予約とは、自分の葬儀や墓地、その他死後のことについて生きているうちから予約しておくことです。生前予約は業者と事前相談をして内容を決めて契約します。自分の死後、その契約内容に則って業者が執行してくれるのです。...
ひとそれぞれ様々な供養のスタイルがあります。手元供養もそのひとつです。手元供養と他の葬儀スタイルを組み合わせての利用もよくあります。樹木葬もそのひとつです。樹木葬とは、遺骨を直接土の中に埋めて、墓石の変わりに樹木を墓標とするのです。遺骨はだんだんと土に返り、その土を栄養として墓標の樹木にいつか花が咲くのです。人は本来大地から生まれました。自然に帰りたい、自分らしくありたいという価値観が広まってきて...
ひとそれぞれ様々な供養のスタイルがあります。手元供養も近年注目を集めています。手元供養と他の葬儀スタイルを組み合わせての利用もみられます。そのひとつとして、散骨があります。手元供養して、メモリアルグッズを作製し残りの遺灰を散骨するというものです。お墓を持たない人が増えて、核家族化、少子化でお墓を持っていても承継者がいないなどの問題。形式にこだわりたくない人などが手元供養、あるいは散骨などの手段を選...
手元供養と一緒に行われるスタイルとして本山納骨はどのようなものでしょうか。本山納骨とは、宗派の本山に納骨するものです。熱心な信者の間では現在も珍しいスタイルではありません。家にお墓がない場合も、供養を宗派の本山でしてもらえます。手元供養の場合は、分骨したものを本山納骨します。本山納骨は共同墓なので、あとから遺骨を返却してもらうことはできません。手元供養の際は、事前に分骨を忘れないように注意しましょ...
手元供養は、お墓や仏壇とは違う新しいスタイルです。お墓や仏壇を購入したり、置く場所がなかったりと現代のスタイルでは従来の供養方法が難しくなってきました。そこで最近は身近に手元供養品を置いて供養する方法が注目されています。しかし、手元供養して作製したオブジェやお地蔵様に遺骨を入れて、仏壇に飾ったりすることもできます。仏壇とまでかしこまらなくても、簡単なもので、手元供養品を飾る「飾り台」などもあります...
お墓の引越しは生活環境等の変化など様々な理由で希望されます。「お墓を親から引き継いだけれど、遠くてお墓参りになかなかいけない。」「家の近くにいい場所が見つかったので移したい。」「お墓をやめて別の形で供養したい。」お墓の引越しのことを改葬といいます。改葬を行うに行政への申請書、お墓があるお寺への説明などそのほかにも様々な手続きが必要です。お墓からお墓へ引越しの場合。移転先墓地の管理者から「受け入れ証...
現在お墓にある遺骨を合葬墓へ移転したり、手元供養したりする場合。この場合の改葬はどのような手続きをすればいいのでしょうか。合葬墓とは、お寺などが管理する共同墓のことです。お墓からお墓への引越し同様に、「埋葬証明書」「改葬許可証」などを取得します。その後、閉眼供養をしてもらい、遺骨を全骨持ち帰ります。手元供養する際は、これで作製すれば大丈夫です。一部手元供養にして、残りを合葬墓に入れるという場合は、...
手元供養の場合、命日には何をしたらいいのでしょうか。手元供養だけの利用者は半分くらいです。残りの半分は、分骨してお墓や永代供養墓、合葬墓などに納骨されています。ですから、命日にはお墓参りに行ったり、お寺などによる供養を行ったりしています。手元供養だけの場合、特に決まりはありません。ですから、個々人の気持ちで、手元供養品のオブジェが飾られているところにお花を添えてみるのもいいでしょう。昔の思い出の品...
「火葬」は遺体を葬るためのもので、遺体を火葬場などで焼却することです。現代の日本ではほとんどの人が火葬をします。それはほとんどの人が無宗教のため、埋葬方法に関心がなく、火葬をするのが当たり前のようになっているのです。法律上は、原則死後24時間以内は火葬してはならないとされています。火葬するには、死亡届を市町村に提出し許可を得てからしなければなりません。実際、出棺から火葬場までの流れはどのようになっ...
「戒名」とは、一般的には死んでからつける名前と思われています。しかし実際は生きているうちから授かる仏教上の名前なのです。ですから、戒名は死後でなくても生前から授かることもできるのです。戒名は死後、位牌に彫って仏壇に飾られたりします。「位牌」とは、戒名や法名を書いて家の仏壇や寺院に安置するための木製の牌のことです。そもそも仏壇はこの位牌を安置するためのものなのです。希望すれば手元供養品にも戒名を彫る...
手元供養をする前に、亡くなった後の手続きを踏まなければなりません。何をしたらいいのでしょうか。まとめてみましょう。まずは死亡を確認したら、確認した医師に「死亡診断書」を書いてもらいます。遺族は内容を確認して記載事項の間違いがないかチェックします。医師の署名と押印も忘れないようにしましょう。次に死亡して7日以内に市町村役場に「死亡届」を記入して、「死亡診断書」と一緒に提出します。提出役場は故人の現住...
葬儀は現在の日本では90%以上が仏式です。最近では音楽葬や簡単な故人を偲ぶ会のような自分たちの形式にこだわった葬儀もでてきました。葬儀の流れを一通りみてみましょう。葬儀は一般的には死亡日に納棺します。翌日に通夜、翌々日に葬儀・告別式と行われます。通夜、葬儀の日程が決まったら、関係者へ連絡を急ぎましょう。伝えることは、故人の氏名、死亡日、喪主名、葬儀の日時、場所などです。喪主を決めることも先決です。...
葬儀をして落ち着いたらやらなければならない手続きはまだまだあります。特に、保険関係や補助金申請などは必ず期限内にやってもらえるものはきちんともらいましょう。まずは葬儀費用の補助金申請です。国民保険加入者が葬儀を行った場合は費用の補助を「葬祭補助金」として自治体から受けることができます。申請は喪主が2年以内に行わなければなりません。それ以降は権利が失効してしまいます。申請は市町村の役所の国民年金保険...
故人が「国民年金」加入者の場合、子供のいる妻あるいはその子供は「遺族基礎年金」を受給できます。この場合の子供とは高校卒業年齢未満のことです。保険加入者の納付期間が加入期間の3分の2以上あることが条件です。また故人によって生計を支えられていたことが条件にもなります。子供がいない妻は「寡婦年金」を受給できます。条件として妻の年収が850万円未満となります。老齢基礎年金の受給期間25年以上を満たした夫が...
死亡した際、早急に手続きをしなければならないものの1つとして生命保険があります。生命保険は、死亡してから2ヶ月以内に連絡をしなければなりません。保険金請求の書類を送付してもらい記入してすぐに返送しましょう。こちらから申請しなければ、一切保険金は支払われません。また通常は2年以内に手続きをしないと権利を消失します。注意しましょう。手続きとしては、「死亡保険金請求書」に記入し、生命保険証書、死亡診断書...