供養
手元供養の場合、命日には何をしたらいいのでしょうか。
手元供養だけの利用者は半分くらいです。
残りの半分は、分骨してお墓や永代供養墓、合葬墓などに納骨されています。
ですから、命日にはお墓参りに行ったり、お寺などによる供養を行ったりしています。
手元供養だけの場合、特に決まりはありません。
ですから、個々人の気持ちで、手元供養品のオブジェが飾られているところにお花を添えてみるのもいいでしょう。
昔の思い出の品や写真を見返して、故人を偲ぶのもいいと思います。
姿には見えませんが、故人へ思いをはせて手紙を書くのもいいかもしれません。
今の自分の素直な気持ちが伝えられて、自分の気持ちも落ち着き癒されると思います。
そもそも供養とは死者の霊を落ち着かせるためのものです。
そのためにいろいろな供物をお供えしてきたのです。
供物だけではなく、念仏や礼拝などの行為、心の中で讃える精神的なものも供養となります。
死者を一番身近に供養していると感じられるのは、お通夜やお葬式です。
しかしこうした日常の行為も霊を落ち着かせ、遺族の思いを癒す大切な行為なのです。
時代の流れで現代人のニーズに答えた新しい供養の形として、手元供養が注目されています。
今までのお墓に参るだけの供養から、毎日自宅で故人を身近に感じて供養品に手を合わせることができる。
手軽に毎日できて、一番癒される方法かもしれません。
形式にとらわれず、故人を敬い思う気持ちが大切なのです。